■鮮血の美学

《鮮血の美学》1972年アメリカ
監督/ウェス・クレイヴン、主演/デビッド・ヘス

映画秘宝誌の「超怖い映画50選」の中から「鮮血の美学」を見ました。

17歳の誕生日を迎えたマリーは、友達の女の子と町へ出てコンサートに行くはずだった。
しかし、途中でマリファナを買おうと声を掛けたのがなんと脱獄犯。
彼女らは脱獄犯達5人組に監禁されてしまう。
そのころマリーの家では一人娘の誕生日を祝おうと両親が準備をしていた・・・
というお話。

楽しいはずの誕生日が一転悲劇に変わる。ものすごく残酷で救いのないストーリーで、とても陰鬱とした気分にさせられるが、演出がそれに輪を掛けて見る者の神経を逆なでする。
マリーらが暴行を受ける場面や逃げまどう場面で使われる音楽は、普通のポップスだ。
楽しげな音楽が平気で悲劇にかぶさる。
さらに保安官が登場するシーンはなぜかコメディタッチ。
これほどの悲劇にこんなバカシーンを入れる必要があるのか?なんの救いにもなってないぞ。
監督の悪意すら感じてしまう(^^;
“超怖い”というよりも、“超神経ムカツク”って感じ。

ちなみに監督のウェス・クレイヴンは「エルム街の悪夢」、製作のショーン・S・カニンガムは「13日の金曜日」の監督。
今をときめく2大ホラー監督のコンビ作品として、一部でカルト化されているらしい。
さらにちなみに今秋(2003年)、「ジェイソンVSフレディ」が公開予定。

私的面白度★★
オススメ度★
超コワイ度★★

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